クウネル・ダ・サイクル

なんて!奇跡的

例えばそう
直線だけでつくられたような街
例えば渇いた笑い声に満ちた街
例えばそう
視線の強すぎるような街
例えばそこに馴染むことができない時にこそ
景色にはちりばめられた可能性が見えはじめる

足りないモノを自覚した時
大切なモノを確認した時
騒いでる時
ひとりの時
自分を好きになれない時にこそ
景色にはちりばめられた
可能性が見えている

街並み包む空気
いつもの道その色、匂い
なんでもないヒト、コト、モノ、
どこにだって
昨日と同じ今日のなかにだって
映画のワンシーンや
音楽のワンフレーズにも
必要としてる人だけが
拾えるメッセージ

慣れなくちゃいけない環境なんて
慣れる必要のない環境
嫌なことをして見えたモノは
見えなくてもいいモノばっかりだった
慣れることに慣れてしまうようなくらいなら
僕は慣れないことに慣れるチカラを持とう
まわりはなにも変わらない
なら僕が移動をしよう
ネガティブが身体を包み込むほど
イメージの自分に追いつけないほど
確かにある感情を
うまく言葉にできず伝えられないほど
そのすべてが切実で街をうまく歩けない時ほど
景色にはちりばめられたメッセージ

溢れてる言葉の中に光りたつ
ある1行を見つけてしまった
とても個人的なそう
僕だけのモノだろう?
身体のなかで何かがはじけ飛ぶ瞬間を
僕は知ってしまった
このものすごい思いを
もう二度と味わえないかも
流れる街と人と音
僕の時間だけが止まってしまった
どうしよう自分でもコントロールできない
この気持ちを
気が付けばざわめきだした気持ちのまま
ひとり歩き始めてしまった
予定も計画も
まったく!無駄になってしまった

だけど空はうんと高くなるし
景色はぐんとリアルになる
街はカラフルに光るし
なんだか不思議な気分
誰かがいればラッキー
でも誰もいなくてもハッピー
ずいぶん遠く離れた街で笑う
なんて奇跡的!

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