時刻はまだ若草色 雲の切れ間はにかむ太陽
日々のかけら その切なさを 切なく歌えば切なくなるの
明日が今日になって 今日がまた昨日になっていく
時間がはかなく光り輝くのは 流れ続けているからですね
過ぎたそばから切り離されていく
せせらぎなら何度でも 激流なら何度でも
抗って沈んで流れ溺れ ぶつかって出来たアザが
時を経て 光るときがくるって 不思議なものですね
なあ ほんとそうだよな
すくった分だけまたこぼして こぼした分だけまたすくったりしてさ
なあ ほんとそうだよな
言ってきた言葉が言われたかった言葉だったりしてさ
ねえミーナ この世界は 傘をさす人混みみたいでさ
カラフルで寂しそうで わかりあいたくて
ぶつかるその雫が きれいだねミーナ
潰れそうな夜に掻き回されながら 僕は速度を上げていく
居場所なんかはなくったっていいよ 生きている間だけは
いつだって 今だって 違和感だけが
「僕だ」って 「ここだ」って 教えてくれる
子どもの頃には知ってたこと 僕がこの手で運べるもの
写真でも ぬいぐるみでも 腕時計でも 恋人でもなくて
ただ確かな生きた手触りと
殺してもなお突き上げてくるような叫び声だけ
ねえミーナ ほんとうに僕ら 穴ボコだらけの船底に夢を詰め込んだ
誰が来てもやさしくできるように ほんとうさミーナ
永遠なんていらないよ
僕はただ 永遠みたいな一瞬だけが欲しいのさ