陽のひかりはとてもやさしく
幹は凛としてただそこにある
鳥は枝から枝へせわしなく
葉はゆだねてかすかにゆれる
雨粒はたしかな直線をひく
土はそのすべてを受けとめる
根はちいさく脈を打つ
ありがとうその物語りのやさしさに触れた
ああワンダフル・ワールド
今ならはっきりとわかるような気がするんだ
ワンダフル・ワールド
それはやさしくなれたその時に
この目に映る世界こそが
ワンダフル・ワールド
たゆたう雲が教えてくれる
時は流れるというやさしい事実
そのなかを子どもたちはただ駆け抜けていく
大人たちはよくかみしめながら歩く
季節は人々の記憶をたずさえたまま
次の季節を約束してくれている
ありがとう
誰かを恨んだりせず生きていけそうさ
何度だって変われるという
そのよろこびをあの人からは
そのなかでも決して変わらないもの
そのよろこびをあの人からは
誰かによろこばれるという
そのよろこびをあの人からは
そのすべてによろこべるという
そのよろこびをあの人からは