例えばそう 直線だけで作られたような街 例えば乾いた笑い声に満ちた街
例えばそう 視線の強すぎるような街 例えばそこに馴染むことができないほど
そんな時こそ 景色には散りばめられた可能性が見えはじめる
足りないものを自覚した時 たいせつなことを確認した時
騒いでいる時 ひとりの時 自分を好きになれない時にこそ
景色には散りばめられた可能性が見えている
街並み 包む空気 いつもの道 その色 匂い
なんでもないヒト・コト・モノ どこにだって昨日と同じ今日のなかにだって
映画のワンシーンや 音楽のワンフレーズにも
必要としている人だけが拾えるメッセージ
あふれてる言葉のなかに光り立つ ある一行を見つけてしまった
とても個人的なそう 僕だけのものでしょ?
気が付けば ざわめき出した気持ちのまま ひとり歩きはじめてしまった
予定も計画も まったく無駄になってしまった
だけど 空はうんと高くなるし 景色はぐんとリアルになる
街はカラフルに光るし なんだかふしぎな気分
誰かがいればラッキー でも誰もいなくてもハッピー
ずいぶん遠く離れた街で笑う なんて奇跡的
慣れなくちゃいけない環境なんて 慣れる必要もない環境
いやなことをして見えたものは 見えなくてもいいものばっかりだった
慣れることに慣れてしまうようなくらいなら
僕は慣れないことに慣れるちからを持とう
周囲は何も変わらない なら僕が移動をしよう
ネガティブがからだを包み込むほど イメージの自分に追いつけないほど
確かにある感情を うまく言葉にできず伝えられないほど
そのすべてが切実で 街をうまく歩けない時ほど
景色には散りばめられたメッセージ
あふれてる言葉のなかに光り立つ ある一行を見つけてしまった
とても個人的なそう 僕だけのものでしょ?
からだのなかで何かが弾け飛ぶ瞬間を僕は知ってしまった
このものすごい思いを もう二度と味わえないかも
流れる街と人と音 僕の時間だけが止まってしまった
どうしよう 自分でもコントロールできないこの気持ちを
気が付けば ざわめき出した気持ちのまま ひとり歩きはじめてしまった
予定も計画も まったく無駄になってしまった