空のぜんぶが凍りついてる 電信柱たちは息を潜めている
突き刺すようだ 突き刺すようだ 冬 冬 冬 冬
指の先の感覚がもうないよ 鼻をかみすぎて鼻の下も痛いし
こんな時 くちずさめる歌があればまだ
いいのだけれど 嘆くにはまだ若すぎて
さんざん誰かが 整えてくれたその道には もう僕らは飽きてしまった
例えば それが 約束されたものなら それは なおさら
誰かが撫でまわした 喜びやら苦しみなら もう僕らは飽きてしまった
例えば それが 洗練されたものなら それは なおさらさ
ああ 尊敬するたくさんの屍のうえで 同じ星を見てる
ああ なんて美しくて かなしい景色でしょうね
マキシマム・ザ・ポエム マキシマム・ザ・ポエム
皮膚のぜんぶが限りなく皮膚だ うんざりするくらいに俺はおれだ
ちぎれそうだ ちぎれそうだ 冬 冬 冬 冬
「呑み込んだ言葉の数だけ しあわせになれよ なあ しあわせになれよ」
いつもよりも大きく手を振る お前の笑顔がこわれそうに揺れている
ああ 尊敬するたくさんの屍のうえで 同じ星に手を伸ばしてる
ああ なんて格好わるい 愛おしい生き物でしょうね
マキシマム・ザ・ポエム マキシマム・ザ・ポエム